Q&A 谷川油化
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[ブレーキフルード]に関する質問

[クーラント]に関する質問

[ブレーキフルード]

ブレーキフルードの役割は?

A. 自動車のブレーキには液圧式(油圧式)ブレーキが使用されています。運転席でブレーキペダルを踏むとマスターシリンダー内のピストンが押されて油圧が生じ、各ディスクブレーキキャリパーへ増幅された力が伝えられます。そして、車輪と連動したブレーキディスクにブレーキパッドが押しつけられ、そこで生じた摩擦力によって制動(ブレーキ)がかかる仕組みとなっています。この制動システムの中で、油圧を生じさせながらスムーズに力の伝達を行う液体がブレーキフルードです。

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Q.ブレーキフルードの特徴は?

A. 粘性が低く、圧力による体積の変化が小さく、低温時は-50℃でも凍らず、高温時には200℃でも沸騰しない、とさまざまな環境変化に耐える特徴をもっています。性能を維持できるフルードでなければ、ブレーキフルードとして使用できません。

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Q.ブレーキフルードの種類は?

A.成分で分類すると3種類あります。ブレーキフルードの特性に優れているところからグリコール系が主流ですが、シリコーン系や鉱物油系もあります。また、DOT規格やJIS規格によるスペック別の種類もあります。

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Q.グリコール系ブレーキフルードとは?

A.主成分のポリエチレングリコールモノエーテルに、酸化防止剤や防錆剤などが添加されています。グリコール系は水を吸収して、遊離した水を存在させません。遊離水があると、その水が100℃で沸騰して、ベーパロックを起こします。冬場はその水が凍結して、部品を破損させてしまいます。吸湿いたしますと、100℃にはなりませんが、多少沸点が下がります。
ハイグレード品のDOT4やDOT5.1等は、ポリエチレングリコールモノエーテルのホウ酸エステルを用いて、吸湿しても沸点を比較的高く維持できるようにしています。ブレーキを酷使する競技車両には沸点が高く、低粘度で応答性がよいブレーキフルードが求められます。

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Q.シリコーン系ブレーキフルードとは?

A. 主成分にジメチルポリシロキサンを使ったブレーキフルードで、一部の競技車両用など、シリコーン系と指定されたブレーキシステムに限って使用されます。吸湿しない、塗装を損なわないメリットがありますが、ブレーキシステムのシールなどのゴム類に対して影響を与えやすいデメリットもあります。また、混入した水が溶けずに水滴のまま存在してしまうため、水滴が沸騰や凍結を起こしてしまう可能性があります。グリコール系と混ざると分離してしまうので、混ぜて使うことはできません。

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Q. 鉱物油系ブレーキフルードとは?

A.石油から生成された鉱物油を主成分としたブレーキフルードです。ミネラル系、鉱油系と呼ばれることもあります。ハイドロニューマチックシステムが搭載されたシトロエン社の車輌では、サスペンションやステアリングとブレーキのオイルを共用する機構だったため、鉱物油が使われています。グリコール系と混ざると分離してしまうので、混ぜて使うことはできません。

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Q.DOT3とかDOT4とかどんな意味?

A.ブレーキフルードの規格は一般的に、アメリカ連邦自動車安全基準(FMVSS)のNo.116で定められたDOT規格が使われています。JIS規格では、JIS K 2233:2006で定められています。JISとDOTはほぼ対応していますが、DOT4、DOT5の規格では多少異なる部分があります。なお、DOT3よりDOT4、DOT4よりDOT5の方がそれぞれスペック的に上位に位置づけられますが、DOT3は小中排気量の車輌向け、DOT4は大排気量向け・スポーツ走行向け、DOT5は大排気量の寒冷地向け・スポーツ走行用といった具合に、車輌の種類や走行条件など用途によって適切な種類は変わってきます。

 DOT3 JIS3種 BF-3 ドライ沸点205℃以上 ウエット沸点140℃以上
 DOT4 JIS4種 BF-4 ドライ沸点230℃以上 ウエット沸点155℃以上
 DOT5 JIS5種 BF-5 ドライ沸点260℃以上 ウエット沸点180℃以上 
※グリコール系はDOT5.1と表記する
※DOT6種 JIS6種 BF-6 ドライ沸点250℃以上 ウエット沸点165℃以上

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Q.油圧系統内に空気が混入したら?

A.油圧系統内に空気が混入すると、圧力が空気の圧縮に使われてしまい、制動力が落ちてしまいます。ブレーキをかけたときに、ABSが頻繁に作動していまう異常を感じる場合や、ABS不搭載車でペダルが極端にフワフワしたりポンピングブレーキ時に遊びが小さくなっていく場合には、空気が混入している可能性があり、ブレーキフルードから空気を抜く作業が必要になります。

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Q. ヴェイパーロック現象とは?

A. ブレーキをかけると熱が発生します。その熱が伝導してブレーキフルードが沸騰すると、気泡化した気体が発生することがあります。気泡の圧力は元来の体積に起因しない蒸気圧であるため、ブレーキペダルによる圧力を伝えにくく、結果として制動力の低い危険な状態に陥ります。これを、ヴェイパーロック現象といいます。

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Q. クルマによって入れる種類が変わるの?

A. 2輪、4輪を問わず、構造が共通しているほとんどの車輌では同じブレーキフルードを使えます。ただし、レースやサーキット走行など、公道を法定速度で走る以外のケースでは沸点の高いブレーキフルードを使用します。また、サスペンションやステアリングとブレーキのオイルを共用している一部の車輌などでは、鉱物油系のブレーキフルードが用いられます。

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Q. クルマの乗り方でブレーキフルードの選び方が変わるの?

A. より確実な制動力を求めたい方、レースやサーキット走行などで高い制動力を求められる方には、沸点の高いハイグレードのブレーキフルードがお勧めです。

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Q. ブレーキフルードの沸点とは?

A. 液体として沸騰する温度です。水の沸点は100℃ですが、ブレーキフルードは低いもので140℃、高いもので300℃以上あります。なお、新品時の沸点は「ドライ沸点」、水分量が3.5%時の沸点は「ウエット沸点」と呼ばれています。ウエット沸点は、使用しているうちに空気中の水分を吸収し、徐々に水分量が増えた状態を想定した数値となります。

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Q. ブレーキフルード交換は自分でできる?

A. 交換に際しては、車輌をジャッキアップしてすべてのタイヤを外すうえ、エア抜き作業や繊細な微調整と確認作業が必要です。また、塗装面にブレーキフルードが触れると、塗装が剥離するリスクもあります。法的な制限はありませんが、安全に関わる作業ですので、整備工場やディーラーなどに依頼することをお勧めします。

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Q. ブレーキフルードは劣化する?

A. 経年劣化に加えて、使用状況による劣化もあります。劣化したブレーキフルードは、黄色、茶色、黒色と変色が進んでいきます。

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Q. 交換しないとクルマはどうなる?

A. 劣化したブレーキフルードは沸点が低くなり、本来の力を発揮できないだけでなく、ヴェイパーロック現象を起こしやすくなります。また、吸湿が進むことで、ブレーキシステム内に錆を生じさせたり、ブレーキホースを劣化させる原因にもなります。

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Q. JIS規格商品とそうでない商品の違いは?

A. JISは日本工業規格であり、日本独自の試験を通過した製品であることを証明しています。DOTはアメリカ運輸省の規格であり、熱と湿気に対する強さを知るのに適しています。一般走行においては、これらの規格をもつ製品が安心でしょう。しかし、レースやサーキット走行での使用を想定したハイスペックなブレーキフルードの場合、JIS規格に収まらずに「JIS規格外品」として表記されることがあります。また、DOT規格に収まらないケースもあります。

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Q.古いブレーキフルードに新しいフルードを混合してもだいじょうぶ?

A. 混合すると、古いブレーキフルードの性能を引き継いでしまいます。コスト、パフォーマンスの両面において全量交換することをお勧めします。

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[クーラント]

Q. クーラントの役割は?

A. エチレングリコールを主成分とした液体で、エンジンを冷却する役割を担っています。冷却水の凍結防止、冷却効率の向上、防錆防食機能を含めた製品が主流です。推奨されている濃度によって、凍結防止やオーバーヒートの防止などを、簡単に調整することができます。

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Q. エンジン冷却の仕組みは?

A. 現在、多くのエンジンで採用されている水冷式では、ラジエーターで冷やされた冷却水を燃焼室周囲のシリンダーヘッドとシリンダーブロックに通過させ、燃焼によるエンジンの過熱を抑えています。冷却できずに過熱が進むと、いわゆるオーバーヒート状態に陥り、さまざまなトラブルを起こしてしまいます。

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Q. クーラントの規格は?

A.
JISでは2種類の規格が設けられています。
 JIS1種(Class 1) AF ひと冬使用できるもの
 JIS2種(Class 2) LLC 年間を通して使用できるもの

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Q. クーラントの種類は?


A. いくつかの分類法があります。パーセント表記に基づく濃度別の種類は、適切な水との配合比率を導きやすくするために設けられています。車輌や地域ごとによって適正値が異なるので、車輌メーカーの説明書や販売店で確認することをお勧めします。また、交換時期の長い高性能クーラントとして、LLCの名称で知られるロングライフクーラント、ロングライフクーラントよりもさらに寿命の長いスーパーロングライフクーラント(弊社〈ハイパークーラント〉〈パワークーラント〉)などがあります

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Q. クーラントの交換時期は?

A. JIS1種のクーラントは「ひと冬」となっています。車輌メーカーによって異なりますが、近年増えているロングライフクーラントの場合、4~6年・7万5000~12万キロまで交換不要です。

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Q. クーラントの交換方法は?

A. 古いクーラントを完全に排出して全量交換するためには、ラジエーター下部にあるドレンボルトの取り外し及び取り付け、適正比率での水との配合、エア抜き作業などが必要となります。また、主成分となっているエチレングリコールは一般廃棄できない物質なので、整備工場やディーラーに依頼するのがお勧めです。

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Q. クーラントの色の意味は?

A. 誤飲防止や漏れたときにその箇所を特定しやすくするために、クーラントは着色されています。ピンク、緑、青などメーカーごとに色は異なりますが、クーラントの性能を示すものではありません。

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